「五月人形」がモチーフのリヤドロ

3月3日の雛人形と同様に5月5日端午の節句に不可欠な五月人形をモチーフにした作品もリヤドロには存在します。世界の文化シリーズにおける日本文化作品は2023年時点でこの2種類となっています。兜のデザインは縁起の良い動物をモチーフにしたものもあり日本文化へのリスペクトを感じます。

金色に輝く作品「兜(鯉)」には鯉のぼりと同様に健やかな成長と立身出世を願う意味が込められています。兜の大部分には波模様が施されており力強く泳ぐ鯉の様子が立体的に表現されています。

作品「兜(龍虎)」には今にも動き出しそうな虎が描かれています。赤と黒という色合いから和室に限らずにインテリアに馴染みやすく、1年を通して楽しむことができます。虎がモチーフになっていることからも寅年の干支アイテムとしても用いられることがあるそうです。

作品「兜(Orange)」は弓馬術礼法小笠原流小笠原清基氏監修のもと製作されました。小笠原流とは弓術、馬術、礼法の流派のことで一説には発祥は鎌倉時代ともいわれています。小笠原氏は現代でも鎌倉の鶴岡八幡宮で流鏑馬神事の射手を務める等日本文化を最も深く知る一人として知られています。本作品は橙(だいだい=代々)家が続く願いが込められた橙と黒のデザインで落ち着いた中に勇敢な印象を受けます。

一方、黒地にシルバーの装飾を施された作品「兜(Black)」はモダンでスタイリッシュに仕上げられています。本作品は鎌倉時代後期から南北朝時代の代表的な筋兜をベースに製作されています。

作品「兜 =Limited Edition=」はリヤドロで初めて製作された兜となります。獅子や鳥、花々のデザインが施されており日本文化とリヤドロの融合が感じられる作品となっています。限定製作数は3500点となっています。

リヤドロの五月人形には兜の他に若武者モチーフの作品が多数あります。眉が下がりあどけなさの残る若武者が並びますが作品毎にコンセプトが異なっています。

作品「若武者(勝ち虫) =Limited Edition=」では前にしか進まず退かないところから不転退(退くに転ぜず、決して退却しない)の精神を表わすものとしてトンボがデザインに組み込まれています。

陣羽織は丈の短い着物の一種で戦場の防寒具として利用されていました。「若武者(陣羽織)」では梅の花が大きく描かれています。手には弓矢を携えています。「若武者 一番槍」では他の若武者と比較し力強い面持ちで戦場での武功を期待し出陣を待ちわびているように感じられます。「若武者(Gold)」は軍配、「若武者 60周年記念モデル=Limited Edition=」は采配を持ち役割の違う若武者達が余すことなく表現されていることが分かります。

この他にも日本の伝統行事である流鏑馬と馬をモチーフにした「希望の白馬 =Limited Edition=」「流鏑馬 =Limited Edition=」は躍動感が最も感じられるリヤドロの一つとなっており後者は高さ62cmのハイスケールでリアルな表現が実現されました。

これまでの作品に比べポップに男の子の成長を願う作品が「桃太郎 =Limited Edition=」「鯉のぼり =Limited Edition=」です。桃太郎は健やかな成長ぶり、鬼に立ち向かう勇気や力強さに加え、「忠」を象徴する犬、「智」の猿、「勇」のキジの協力を得た賢さから、理想の男の子の姿とされています。

五月人形をさらに華やかに演出するアクセサリーも雛人形に関してと同様に用意されています。菖蒲の強い香りには邪気をはらう力があると信じられ、昔から端午の節句には欠かせない植物とされてきました。バックボードに関しては3色用意されており、いずれも日本限定の作品となっています。

バックボード縦(漆/Gold) =Japan Limited=(公式サイトより引用)
バックボード縦(漆/Silver) =Japan Limited=(公式サイトより引用)
バックボード縦(中/布・花) =Japan Limited=(公式サイトより引用)

いかがでしたでしょうか。

五月人形は雛人形と比べて一年を通してのインテリアとして楽しめるものが多く、季節を問わない作品として紹介させていただきました。

世界の文化シリーズに日本文化が追加され次第別記事で紹介させていただきます。

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