これまで見てきた作品では繊細な表現力・物語性について紹介しました。本価格帯ではサイズと価格に制限はありません。リヤドロが持ち得る技術を余すことなく用いて作成された作品が並びます。公式サイトによると現時点で最も高価な作品は34,000,000円を超えています。関わったアーティストの数と完成までに費やした時間に比例して価格が上がっていきます。数量限定のものも多く存在するため世界のリヤドロ愛好家たちのコレクションにも異なった作品が並んでいるでしょう。
1983年発表の作品「公園通りの花屋さん」はこれまで紹介してきた作品と一線を画します。花作りの専門知識をもったアーティストのみが参加して作成された作品で、この作品の作成を通して花のモチーフ作りに新たなテクニックが開発されるなど当時の技術の最先端を組み合わせて完成しました。色鮮やかで様々な種類の花に目を奪われますがパラソルの上には鳥が留まり、花屋の女性の繊細な表情と仕草は通りかかった人々を魅了します。
2002年発表の作品「女神のゴンドラ」は天井のゴンドラをモチーフにしています。恋のキューピッドを従えた愛の女神アフロディーテが色鮮やかな花々と共に描かれています。ゴンドラにはハートや蕾が施されていたりと空間全体がロマンティックに表現されています。本作品の彫刻家「Juan Ignacio Aliena」はファンタジックな作品を得意としており、他作品には2002年の作品「天空のパレード」があります。本作品は2007年に製作が終了していますが2020年に25点限定で別verとして再販されました。天使たちに導かれ花を運ぶペガサスが躍動感と共に描かれています。
いかがでしたでしょうか?
本価格帯の作品はリヤドロ技術の集大成であり、価格に劣らない魅力があるのではないでしょうか。
これまで複数の記事で価格帯での作品の大きな傾向を見てきました。今後は様々な分類をしながらリヤドロの魅力をお伝えしていきます。
コメント